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床下暖房
季節外れですが暖房の話です。

家をつくるのにあたり床暖房は是非つけたい設備でした。条件として無垢の床材を使うこと、ローコストであること、メンテナンス可能であること、などから床下放熱器を設置することにしました。関東ではあまり使われませんが、北の方ではメジャーな(たぶん)方式です。



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放熱器はコールドドラフトを避けるため開口部付近に設置し、上の床板にはスリットを切っておきます。
ボイラーで温めた温水を放熱器に送り、ゆっくりと暖めてゆきます。低温(60℃程度)のお湯を使うこと、床板から熱源を多少離して置けることから極端な乾燥による無垢の床板の収縮も緩和しようという考えです。配管を直接基礎に埋め込むことも検討したのですが、水漏れのことなども考えて器具を設置する方式を取りました。



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放熱器はキーテック工業株式会社製です。お湯を通す銅管にアルミのラジエターが取り付けてあり、効率よく放熱できます。バイクのラジエターに似てますね。



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接続には銅管を使っています。今回は専用のガス給湯器を設け、床下を一筆書きでぐるっとつなぎました。ルートが長いので立ち上がりは時間がかかりそうです。また、基礎断熱も施し温熱環境としては床下まで室内と一体にしています。

被覆したなまし銅管。手で曲げることができます。




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床下放熱器は幅が長いものもあります。


放熱器は床下に入れてしまう物なので塗装や強度などの要件が必要でなくなり、比較的安価に購入できます。加えて接続工事を水道工事と一緒に設備工事会社に頼めば通常のパネル式床暖房などよりかなり安いコストで導入することが出来ます。
難点としては細かい温度制御が出来ないこと、エアコンに比べてランニングコストがかかることなどでしょうか。接続するルートを何ブロックかに分けることなどは可能ですが、ルートが長くなると水圧も余計必要になるので、検討が必要です。


実際は他の器具、たとえばパネルヒーターやエアコンなどと組み合わせて、快適な冬の時間を過ごしたいと思っています。
Top▲ | by im-bau | 2011-06-09 17:28 | 家づくり
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